老齢のこずえは認知症をわずらい、介護施設で暮らしている。そこへよく面会に来ていた息子の啓二。彼はいつしか施設を訪れなくなり、電話で対応を済ませるようになった。こずえの孫娘である紗希はその背景を知っている様子だ。一体何があったのか?
さおりと翔太は交際して3年。お互いに、心の内では将来を真剣に考えている仲である。しかし、とある週末の会話で織り込まれた取るに足らない一文字が、二人の関係を左右する素因となった。